海南島
2016年11月12日
長征5号ロケット打ち上げ成功 文昌は「宇宙観光新時代」へ
11月3日の文昌には、週末でも祝日でもないのに島内外からの観光客が押しかけていた。彼らの目的は一つ、中国国産キャリアロケット「長征5号」の打ち上げを自らの目で確かめることだった。
3日午後8時43分、文昌宇宙発射センターから長征5号が打ち上げられ、約30分後に積載物とロケットが分離され、目標の軌道に投入。「長征5号」初の打ち上げ任務が無事完了した。中国国家国防科技工業局や国家航天局(宇宙局)は、「今回の打ち上げの成功は、中国のキャリアロケットがアップグレードとモデルチェンジを実現し、積載能力が世界のトップレベルに達したことを意味する。中国は『宇宙大国』から『宇宙強国』に向かっている」と強調した。
「文昌がこんなに活気にあふれることは久しく無かった」と地元の人たちは言う。90年代までは海南島に来る観光客の大多数は文昌を訪れ、最盛期には60軒以上の海鮮料理店が軒を連ね、毎日何千人もが海鮮料理を食べていたという。しかし、その観光客も90年代後半からは徐々に減っていた。
そんな状況が一変したのが2009年、文昌宇宙発射センターの建設工事が着工したときだった。2010年からは文昌の旅客数・観光収入ともに毎年増え続け、2015年には過去最高となった。
文昌の宇宙関連レジャーは、「南重北軽」となっている現在の海南島の観光構成を変える重要な手段となりそうだ。

詳しくはこちら:
阳光海南网 2016.11.04(中文)
人民网日本語版 2016.11.04(日文)

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