海南島
2019年11月15日
国慶節の中国式ホームパーティー
当ホームページにも時折寄稿していただいている海南島在住の日本語教師 林由恵さんが、国慶節に海南島の友人のホームパーティーに参加。その経験を綴った記事をご紹介します。

中国の国慶節10⽉1⽇に友⼈の中国⼈ご夫婦に誘われ、国慶節のホームパーティーに参加させてもらった。
そのお家のバルコニーがとても広く、いわゆる⼀軒家の庭くらいの広さはあるだろう。
さらに流し台もあるので、調理や準備もそこで出来る。⽇本でこのようなお家に住める⼈は⼤富豪だけである。
海南島では、安くはないだろうが⼤富豪でなくとも、このような贅沢な家に住めるところが素晴らしい。

⼣⽅16時くらいから準備が始まり、⼥性を中⼼に家の中のキッチンとバルコニーのキッチンの2か所で準備が始まる。
海南島らしく「海南粉(海南ヌードル)」という地元料理や、海⽼や蟹などの豊富な海鮮、海南島の鶏のBBQなど、材料はとても贅沢なものだ。
⾷事の時間が近づくと、さらに⼈数は増え、⼦供の数も加えれば30⼈近い⼈数になっていた。
バルコニーに10⼈がけのテーブルを2台、家の中にも1台設置。よくもこんなに⼤⼈数の料理が作れるものだと感⼼する。
しかし、逆に準備する⼈数も多いので、わいわいと楽しくやっているようだ。
⾯⽩いのは、親族のみならず、同じマンションの友⼈家族なども参加している事だ。さらに彼⽒や彼⼥を連れてきている若者も。
中国の良さはこういう所だろう。親族のパーティーだが「来るもの拒まず」だ。かくいう私も友⼈夫婦に誘われた⾚の他⼈である。
親族のパーティーに他⼈が混ざっていて誰も気にしない、という事は⽇本では、ほぼ有りえないだろう。

⼀応紹介はして頂いたが(中国では紹介の無い場合も多い)、まったく覚えられないので、とりあえず近くに座っている⼈と楽しく会話をして終わる。これが中国式。
男性は「⽩酒」と呼ばれるアルコール度数40-50度もあるお酒を飲み、⼥性はジュースやビールなどで⾷事と会話を楽しむ。
おしゃべりを楽しんでいる間にも⼿の空いた⼈がサクサクと終わった料理を⽚付け始め、気づくと⼈数も減っていて、テーブルの上も綺麗になっている。なんとも⼿際のよいことだ。このような⼤宴会も慣れている様⼦だ。最後は海南島の豊富なフルーツで締めくくり宴会は終わりを告げた。
核家族化している⽇本では、なかなか味わえない⼤家族の宴会に参加し、気さくな中国⼈の⽅との交流は⽇本では経験出来ない中国の楽しみ⽅の⼀つであろう。

〈文:海南経貿職業技術学院日本語教師 林由恵〉

出典:海南省観光公式ホームページの記事を許可を得て転載

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