海南島
2013年03月27日
陵水県に大規模遺跡
陵水黎族自治県で紀元前1000年から2000年頃のものと思われる遺跡が複数発見されている。中でも三才鎮橋山の遺跡は大変規模が大きく、埋蔵物が豊富で良好な保存状態。
2012年3月から、中国社会科学院考古学研究所と海南省文物考古研究所が、合同で海南省の古代遺跡調査を開始。陵水、三亜、東方、昌江などを対象としたフィールド調査中、60年代に発見されている陵水三才鎮大港村遺跡周辺のマンゴー畑の中に大量の陶器片を発見、良好な状態の遺跡であることを確認した。半年間調査を続け、近隣の蓮子湾、陸仔湾、六嶺などにも遺跡を発見している。
橋山遺跡は、これまで海南省で発見されている紀元前の遺跡で最も広い約5万㎡におよび、こと中心部約2万㎡、深さ3から4mに埋蔵物が集中している。とても保存状態がよく、華南地域では規模、状態ともに有数。
現在500平方メートルを発掘中だが、大量の素焼き陶片、人骨、いくつかの石斧や石杯が出土。埋葬区、生活区などにはっきりと分かれているもようで、大きな村落である可能性が高く、紀元前1000年から2000年頃の遺跡と推定されている。大量に発見されている陶片は、海南島の黎族の伝統陶器制作技術とは違う技法で作られたもののようだ。
この遺跡の系統的な発掘と研究は海南島の先史文化の構築解明に非常に役立ち、地形、古環境、古動植物、体質人類学、オーストロネシア語族研究など多様な研究の対象となりえる。

詳しくはこちら
人民網海南チャンネル(中文): http://hi.people.com.cn/n/2013/0305/c231190-18246294.html
海南網陵水新聞(中文): http://lingshui.hinews.cn/system/2013/03/07/015505433.shtml
人民網日本語版: http://j.people.com.cn/95952/8167051.html

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