- 旧正月の15日、海南島各地で賑やかな元宵節が相次ぐ
-
海南島の人にとって、旧正月の15日を過ぎないと「年を越した」とは言えない。海南島には「大晦日の花火、正月15日(元宵節)の灯」という言葉があるほどで、たくさんの行事が新年ではなく元宵節に行われる。海南島各地の元宵祭を見てみよう。
■海口市
府城老街では、「換花節」という祭りが繰り広げられる。知人や家族だけでなくその場で気に入った人とも花を交換したりプレゼントしたりする。また、万緑園では「万春会」が開催される。
■三亜市
南山寺では盛大な招福祈願の法会が行われる。南山灯会、灯籠に書かれたクイズに答えるゲーム、伝統の踊りや音楽など盛りだくさんだ。また、疍家人(だんかじん=水上生活の漁民)は、神洲廟から五福神を順番に呼び出し、繁華街の路地に沿って遊灯し、13隻の漁船を遊海させて、長寿と豊漁を祈る。
■瓊海市
瓊海市博鰲(ボアオ)鎮楽城村では、「賽肥鶏(太い鶏のマッチ)」という祭りが行われる。各家で煮込んだ鶏を用意し、家の入口に置いて城隍神を祭る風習だ。
■文昌市
「花灯」を見た後に青年男女が一緒に青い野菜を盗む「偷青」という伝統がある。「青ネギを盗むと聡明になる、生菜を盗むと財霊を招く(中国語の生菜(sheng cai)と生財(sheng cai)が)同音異字)」という意味があるという。また、公廟に掛けられた花灯を取る「送灯」が行われる。花灯を取ることができた人は1年間、財(金銭)・丁(人)ともに繁盛するという。
■万寧市
万寧市の万城鎮賓王村は「海南龍の里」と呼ばれており、長さが数十メートルの西門青竜(龍の母)と賓王赤龍(龍の父)が躍る。また、元宵灯会では、さまざまなモチーフの花灯を観賞することができる。
■陵水県
旧暦正月13〜16日は「遊公日(神様が巡る日)」とされており、この4日間は夜8時頃から翌朝まで、各寺の檀家が木造の「公(神様・祖先の像)」を担ぎ、様々な提灯を手に持って通りや路地を練り歩く。
■定安県
定安県では、ヨモギ餅を食べるのが伝統。ヨモギを混ぜ込んだ餅米粉でゴマ・落花生・ココナッツなどの具を包んで蒸したもので、吉祥と幸福、甘さと香り、豊作と喜び、友好と友情の意味を表す。
この他にも、白沙県では油で揚げた元宵餅を食べたり、臨高県では400年もの歴史がある「公仔劇」と呼ばれる木の人形劇が行われたりするなど、各地で元宵節を華やかに過ごす伝統が残っており、これが海南島の唯一無二の魅力となっている。
詳しくはこちら:海南旅游官网 2018.02.26(中文)
【上左】海口市の府城元宵換花祭 【上右】文昌市 の送灯 【下左】万寧市 「海南龍の里」の龍踊り 【下右】定安県のヨモギ餅
HOME