海南島
2019年10月17日
文昌市は椰子と文化人の宝庫(前編)
海南島の観光地と⾔えばリゾート地の三亜、都市部の海⼝、マリンスポーツや温泉で有名な万寧、少数⺠族のいる内陸部など、それぞれ特⾊がある。その中で、ロケット打ち上げ台があることで有名な⽂昌市のもう⼀つの顔は、椰⼦産業、そして誰もが知る有名な三姉妹の故郷だ。今回はそんな2つの観光地を紹介したい。

海南島は島中に椰⼦の⽊が溢れ、椰⼦製品や椰⼦の鍋料理、お菓⼦、デザートなど、様々な椰⼦を堪能できるが、海南島全体の50%以上の椰⼦がここ⽂昌市にあると⾔われ、椰⼦製品や椰⼦⾷品の⼤部分がここ⽂昌市で⽣産されているのだ。

その中でも注⽬したいのが、2018年にOPENした「春光椰⼦王国」―海南島のお⼟産を買うと必ず⽬にする「春光」というブランド。椰⼦製品のお菓⼦を中⼼に海南島の特産品を作っている⽼舗の会社だ。この会社が自社工場を旅行客などが⾃由に⾒学出来る施設にしたのだ。⽇本では⼯場⾒学はわりとメジャーな観光施設だが、海南島では珍しい。
その敷地⾯積は約40000平⽅メートル。⼯場らしくないオシャレな外観と正⾯に⼤きく⽬⽴つ丸い⼊り⼝。中に⼊ると椰⼦についての様々な理解が出来る展⽰物が多数あり、さながら椰⼦博物館のようだ。そして⼯場ゾーンでは椰⼦をどのように加⼯してお菓⼦にするのかの⼀連の流れが⾒学できる。徹底した品質管理の⼯程を⾒ると、⼀流ブランドならではの安⼼感を感じる。

お菓⼦作り体験やお菓⼦の試⾷などを体験した後で、最後は椰⼦の殻でつくった類を⾒ない美しい⼯芸品の数々、椰⼦で作った⼆胡など珍しい楽器を⾒学。他にも海南島の少数⺠族であるリー族の作った織物《リー錦》なども展⽰されている。椰⼦と海南島について深く理解すると、椰⼦の島、海南の旅⾏がさらに楽しくなるであろう。(後編を読む

〈文:海南経貿職業技術学院日本語教師 林由恵〉

出典:海南省観光公式ホームページの記事を許可を得て転載

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