海南島を代表する“超”が付く有名観光スポット「天涯海角」。
数ある石の中でも人気の撮影スポット「南天一柱」の石。別名「財富石」と呼ばれる「富」にまつわるパワーストーン。その人気の秘密はこれだけではなく、1980年から1990年に発行された第四版人民弊2元札の裏面デザインに採用され、全中国の人々の目と手に触れた景色でもあるからです。

第四版人民弊は表が人物、裏が名所（1元以上、それ以下は国章）。100元と50元以外の人物像は様々な少数民族の胸像デザイン。では、「南天一柱」の表面は「黎族」「苗族」「回族」なのでしょうか？と、いうとそうではなく、イ族とウイグル族の女性像。苗族は5角札に、回族は5元札に登場し、黎族は残念ながら登場しません。

他の第四版札に登場した名所（1元＝万里の長城、5元＝揚子江夾峡、10元＝チョモランマ、50元＝黄河壺口瀑布、100元＝井崗山）でもそうなのかも知れませんが、「南天一柱」の前ではこのお札を持って写真を撮るのが定番。しかし、この2元札、どんどん流通枚数が減ってきており、近頃ではなかなか目にすることが出来なくなってきています。運よく入手出来たら、ハイナン島の思い出にしてください。