海南島
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海南島の自然 2

鳥と共存・白鷺天国

水も豊かなこの島では、多くの水鳥を見かけます。中でも目につくのが鷺の仲間。毎年4月から12月頃まで、海南島各地に千羽、万羽という単位で鷺類が群棲します。4月から7月に孵化し、台風の時期までには大人になっている、というサイクル。
水辺の鳥の多く集まるマングローヴの林や湿地帯は勿論のこと、“小さな村がサギだらけ”になる、という少々不思議な感じさえする光景も見られます。

マングローヴ林と鷺(海口市東寨港) マングローヴ林と鷺(海口市東寨港)
邦渓坡鹿保護区

海南島で夏を暮らす鷺達は白鷺(コサギ)、蒼鷺(アオサギ)、牛背鷺(アマサギ)、池鷺(アカガシラサギ)など種類は様々。捕食の関係で田んぼのある所を好むので、自然豊かな小さな集落周辺に巣をつくることが多く、時期になると住人の何倍もの鷺が集まり“村中がサギだらけ”となる集落がいくつも存在します。10数戸の集落に数千羽、50数戸の集落に1万羽‥道にもサギ、田んぼにもサギ、屋根にもサギ、木にもサギ、人々はサギの間を縫って歩く‥といった状況が当たり前。

群れ集う鷺(澄邁) 群れ集う鷺(澄邁)

こういった集落の中で、現在自然保護区になっているのは儋州市洛基鎮屋基村と澄邁県端渓鎮加璉潭。保護区にはなっていませんが澄邁県の永発鎮冲尾村、屯昌県の大同郷洪斗坡村などにも毎年沢山の鷺がやってきます。どの集落も、人間と鳥達の平和な暮らしぶりから「白鷺天堂(天国)」「白鷺楽園」と、愛情込めて呼ばれています。


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