五公祠・蘇公祠・海瑞祠・伏波祠など道教の影響を受けた建築群。「海南第一楼」とも呼ばれ、本来その中心となるのが五公祠ですが、海南島の人々はこれらの建築群を総称して五公祠と呼んでいます。古いものは明代万歴年間に建てられたものもあります。
海南島出身で明代中期の政治家・海瑞の墓。海瑞は官吏にまでなりましたが、清廉で職務に忠実であったので「海青天」「南包公」と称えられました。正門には石の門があり、中に入ると花崗岩でできた歩道の両脇に石でできた人や動物が並び、荘厳な雰囲気が漂っています。そのつきあたりに円頂六角形の墓があります。
「瓊台先生」と呼ばれた明代の政治家・学者である丘濬を記念して、清代の康煕44年(1705年)に建てられた書院。この地における最高学府がありました。木と煉瓦で造られた二階建ての建築で、現在でも瓊台師範高等専門学校として利用されています。
2008年11月オープン。10の展示館には、海南島の歴史・少数民族文化・無形文化遺産などに関するあらゆる資料・史料が展示されています。時空を超えて、海南島人の精神を感じることができます。
慈航普渡園、長寿谷、如意吉祥園、天下龍硯館、禅院、南山寺からなる南山文化旅遊区の中心地です。特に目を引くのが、南山寺から橋で繋がった海の中に立つ高さ108mの海上観音聖像。3面で一体となっている三尊の観音聖像は、「慈悲」「知恵」「和合」を表しています。
一頭の鹿が振り返っているように見えることからその名のついた鹿回頭は、海抜275mの山。公園内には動植物園もあって観光地となっています。山頂には黎族に伝わる愛の伝説をモチーフにした金鹿の像があり、多くのカップルが訪れます。また、日の出と日没の眺望も人気です。