別名「ハイナン・アロハ」。ビーチの近くなどで盛んに売られています。カップルや親子連れがお揃いの島服を着ている姿は海南島ではよく見る光景。現地で買ってそのまま着用、バカンス気分をさらに盛り上げましょう。種類豊富なのでじっくり選んでお土産にも。
中国語では「椰雕(海南椰雕)」。椰子の実や椰子材で作った工芸品。椰子生い茂るこの地域ではたいへん古くから、器などとして利用されてきました。二胡(弦楽器)の胴の部分などにも使われます。細かい彫りや彩色、象嵌などを施された手の込んだ作品から、可愛らしい小物まで。
食器などのもありますが、お勧めは黎、苗族の装飾品。どちらの民族も其々に美しく銀を纏い、ことに苗族は盛装時に総量20kg近い装飾品を身につけることもあるといいます。ネックレス、かんざし、ブレスレッド、指輪など多彩。伝統デザインを生かした現代風の小物など、つい欲しくなります。
中国語では「牛角雕」。牛の角には「厄除け」の力があるとして、古来より大事にされてきました。水牛の角と黄牛の角が利用され、天然水牛の角が最も珍重されます。置物、櫛、笛などの楽器もあります。
中国各地に見られる精巧な「切り絵」。海南省では楽東黎族自治県北部の大安鎮の特産です。漢文化の流入により、明時代から作られている「大安剪紙」は、庶民生活の光景など素朴な題材が多く、情緒豊かな伝統工芸品です。
「佛珠」「念珠」ともよばれます。数珠の中でも「四大名珠(玉珠、象牙珠、星月珠、金剛珠)」にも数えられ、人気の高い“星月珠”“金剛珠”の産地です。どちらも菩提樹の一種の実を使った特徴的な数珠。“瓊珠”はビンロウ材を使ったもの、“条紋珠”は椰子材を使ったもの、“黄花梨佛珠”は、その名の通り黄花梨材、手触りや、光沢、色など其々に特徴があり、どれも魅力的です。大きさが手ごろなのでお土産にも人気。
「根雕」「根芸」とも。樹の根元の部分、竹の根などを利用し、自然の造形美を活かした彫刻や木工品。“稀、奇、古、怪”を珍重します。巨木の多かったこの土地では1970年代初め頃から盛んになり、名高い名品を作り出しています。現在は「根雕文化芸術協会」があり、環境保護などにも貢献。「手軽に買う」というものでもないですが、見て感歎するだけでも。