その名のとおり島中央部に位置(“瓊”は海南島の略称)。人口約20万人、その内黎族が50%弱、苗族が6%ほどを占める。山また山の地形で、西南部の海南島最高峰「五指山」(1,867m)、西部の第二峰「鸚哥嶺」(1,811m)、南部の「吊羅山」(1,290m)、北部の黎族始祖伝説の山である「黎母山」(1,412m)をはじめ1000mを超える山が52座ある。大小の渓谷も多く、その数241。海南島の三大河川「南渡江」「昌化江」「万泉河」全ての源頭も含まれる。前述の山々周辺域は国家級ないし省級の自然保護区。県城・营根鎮から近い「百花嶺瀑布」、県東部の「飛水嶺」、万泉河上流の甌穴群「乗坡河甌穴」などの渓谷、渓流美が楽しめる他、「白沙蜂起記念園」や、黎民謡が盛んで“歌の郷”と呼ばれる「上安郷作芽村」、穏やかな田園風景「便文村の梯子田」など、黎・苗族の歴史、生活を伺うことが出来る。伝統行事「三月三」が盛大に行なわれる地区。
酸味の少ない美味しい柑橘類「緑橙」が特産。その他、“鹿肉”とも呼ばれる野生放牧で育つ「瓊中小黄牛」、「瓊中山鶏」(キジ)、「野蜂蜜」など。